『猫楠 - 南方熊楠の生涯』 水木 しげる
南方熊楠を表するのに最も適した言葉は「博覧強記」ではないかと思うのだけど、それ以上に変わった人であったことが、本当に良く分かる本です。
子供のころから異常な記憶力があり、大博物館で働き、最終的には10数か国語を話し、類を見ない粘菌の研究は昭和天皇の耳にも入り、標本を献上したというあたりまでは知っていたのですが、ここまでスゴイ人とは思いませんでした。
もの凄い頭脳を持っていた熊楠さんですが、学校へいって大人しく授業を受けるような子ではなかったようですね。まぁ、あれだけ頭が良かったら、学校で習う事なんてなかっただろうしね。それに、興味を持てないことは絶対にやらないし。
中身のない人の事は直ぐに見破ってしまうから、権威を傘に威張る人の事は大嫌い!自分の主張を通すためには、ゴリ押しなんて当たり前!(本人は至って純粋なので、それがごり押しだとは気付いていなかったろうし)、学問や研究でお金を稼ごうなんて思っていなかったし(それでも生活できるくらい実家がお金持ち!)。
とにかく企画外の怪人熊楠さんを、これまた怪人の水木先生が描いたこの作品、面白すぎてどうしよう?って感じです。熊楠さんが大好きだったという猫の目を通して描かれているのも良かったなぁ!
故郷、那智の自然が今日まで残ったのも、熊楠さんの尽力があってのことだったのです。色んな意味で、凄い人だったのですね!
1507冊目(今年32冊目)☆☆☆☆☆
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