映画 「風立ちぬ」
日本が誇る戦闘機「ゼロ戦」を設計した人として知られる堀越二郎さんをモデルとして描かれた作品です。
カプローニさんに憧れ、飛行機の設計者となることを二郎は目指していました。
飛行機は夢の乗り物であり、同時に兵器として戦争で使われるものでもありました。
ゼロ戦は世界一の戦闘機ではあったけれど、結局は一機も戻ってこなかったと語る二郎さんが悲しかったです。
パイロットの視点で描かれた「永遠のゼロ」も悲しかったけれど、設計者もこんなに悲しい思いをしたのだということを痛切に感じました。
さて、ここからは映画の筋とは関係ない話をいくつかしたいと思います。
二郎さんと菜穂子さんが出会うきっかけとなった関東大震災。あの時彼らは上野の山へ逃げていましたね。
実は、わたしの親戚の人もその時に上野の山へ逃げたのだそうです。ラジオのニュースで避難した人が上野にいると聞いた親戚の人が、大八車で救援物資を持ってきてくれて、ホントに助かったのだという話を聞いたことがあります。
二郎さんが夜食として食べていた「シベリア」、とっても懐かしいなぁ。戦前は竹の皮で包んでいたんですね。
そして、ドイツの飛行機の会社へ見学へ行って、乗せてもらった飛行機の中で出会ったドイツ人の機関士の声を聞いてビックリです!サッシャじゃありませんか!
戦争は絶対に嫌だから、だからこそ忘れてはいけないことがこの映画の中に沢山ありました。
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