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『夢をかなえるゾウ 2 ガネーシャと貧乏神』 水野敬也

夢をかなえるゾウ 2 ガネーシャと貧乏神

水野敬也

文藝社

 ガネーシャさんは、ヒンズー教の神さまです。太鼓腹の人間の身体に、片方の牙の折れた象の頭と4本の腕を持っています。障害を取り去り、財産をもたらすと言われ、商業・学問の神様です。日本の神さまだと大黒様や恵比寿様に近い感じかしら。

 ガネーシャさんも、お友達の釈迦さんも、かなり勝手なことばかりする方たちですけど、おっしゃることは確かにその通りなんですよね。

 何をするにしても、方法論ってのはたいていの人は分かっているんですよ。問題なのはそれを実行するかどうか?って所なんです。

 何だかんだ言って、行動を起こさないから変われないんだよ。だったら、やらなければ仕方ないという所まで自分を追いつめてしまえ!というガネーシャさんの押しの強さは、ステキだなって思います。こうやってゴリゴリ押されちゃえば、やるしかないですモン。

 今回初登場の貧乏神の幸子さん、いい味出してました。ケチ臭かったり、やる気が無かったりする人を見ると、無性に付いていきたくなるという貧乏神の視点、とても面白かったです。彼女の意見を聞いて見につまされる人は多いんじゃないかなぁ?

 ガネーシャさんは、一見無茶苦茶のようでいて、その奥にはありがたいものがたくさん潜んでいます。自分はどうして変われないのか?と思う事があったら、是非この本を読んでみてください。きっと、ヒントが見つかると思います。

夢をかなえるゾウ

1546冊目(今年71冊目)☆☆☆☆☆

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日本の作家 ま行」カテゴリの記事

コメント

ガネーシャの『自分らは、たくさんの人を喜ばすことだけを『成功』て思てるみたいやけど、たった一人の人間をたくさん喜ばすんも『成功』なんやで』という言葉が好きです。

私達はどうしても、たくさんの人に認められたい、愛されたい、という気持ちが強く、落ち込んだり憤ったりしますが、たった一人でも喜んでくれたら、それは成功なのですよね。

同じことを女優の澤村貞子さんもおっしゃってました。

日月さん☆こんにちは
自分が満足できればいいだけなのか、誰かに認められたいということなのか?そこを分からないために、無駄な苦労をしている人が世の中には大勢います。
ガネーシャさんって、ムチャ振りしているように見えて、結構深いこと言ってるんですよね。

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型破りな神様・ガネーシャが、一見むちゃくちゃな方法で成功の秘訣を教える「夢をかなえるゾウ」。 その第二弾「夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神」を読みました。 【物語】 売れないピン芸人、西野勤太郎はある日、変なおっさんから「ワシとコンビ組まへん?」と誘われる。実はこのおっさんはガネーシャといわれる神様で、神様界のお笑い王を決めるため、人間とコンビを組んでお笑いトーナメントであるゴッド・オブ・コントで優勝を目指すという。 ガネーシャが現れたことで、金無幸子さんという勤太郎につい... [続きを読む]

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