『ゾラン・ジフコヴィッチの不思議な物語』 ゾラン・ジフコヴィッチ
旧ユーゴスラビア・ベオグラード出身の著者によって書かれた「ティーショップ」「火事」「換気口」の3篇からなる短編集です。
いずれも不思議な雰囲気を持った作品です。時代や場所が違っていても、こんなことが起きるかもしれない、もしかしたらわたしの前にこんなことが繰り広げられるかもしれない!と思うようなストーリーが展開されます。
わたしが特に気に入ったのは「ティーショップ」です。旅の途中で立ち寄ったティーショップのメニューに書かれていた「物語のお茶」という名前に惹かれて、このお茶を頼むところから物語が始まります。
わたしもいつか、このお店に立ち寄れることがあったら、絶対にこれを頼みたいと思います。それくらい、すてきなお茶だったのです。
このところ余り小説を読んでいなかったからかもしれませんが、ヨーロッパの匂いがする物語って、やっぱりいいわねって思いました。この作家の他の作品も翻訳されないかしら。
1547冊目(今年72冊目)☆☆☆☆☆
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