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『聞く力』 阿川佐和子

聞く力

阿川佐和子

 新書だし、このタイトルだし、難しい話になりそうな感じですが、インタビューに関する阿川さんの体験談が色々と書かれていて、ナルホドと思う所もあり、「阿川さんって・・・」と思う所もあり、読み終わった感想としては阿川さんのエッセイなのかなという感じです。

 

 初めて会う人と話をする時に、ネタがなくて困るなぁってことはよくあります。たとえネタがあったとしても話しづらい場合もあるし、インタビューって一筋縄ではいかないんですね。

 

 阿川さんがインタビューの仕事を始めたばかりの頃、質問事項をたくさん用意していたのだそうです。それに対して、ベテランの方から「質問を用意し過ぎだ」と言われてしまったという所が阿川さんにとってはターニングポイントだったようですね。

 

 自分が用意した質問をすることに終始してしまって、相手の話を聞いていなかったら元も子もないじゃないかというところは、すべての人に当てはまるアドバイスだなぁと思いました。

 

 「あれ?」と思ったことを聞く

 

 相手の話を聞いていて、何か引っかかるものがあったとき、そこにいかにしてツッコミを入れるのかが、面白い話を聞き出すコツなのですね。

 

 そのポイントを聞き逃さないためにも、相手の話をちゃんと聞くことこそが大事なのだと思います。ついつい自分の意見を言いたくなってしまうことが多いけど、相手の話を聞くことが仕事の場合、聞き役に徹することこそが大事なのです。

 

 そういう意味では、自分が分からない事を質問してみるというのは、一番いい手なのかもしれません。

 

 デーモン小暮閣下に「ヘビメタって、なんですか」と聞いてみた阿川さんはステキだわ!

 

1563冊目(今年6冊目)☆☆☆☆

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