『「空気」を変えて思いどおりに人を動かす方法』 鈴木 博毅
日本と言う国は、見えないルール(空気)にがんじがらめにされています。ずっと日本に住んでいると、それが当たり前としか思えない訳ですが、自分が外国へ出て行った時、あるいは外国から来た人と接したとき、その見えないルールの存在に初めて気付くのです。
とはいっても、そのルールの理不尽さ、意味のなさに気付かない人が世の中の大多数ですから、ルールに従えない(空気が読めない)人は、コミュニティの中で浮いてしまいます。「外人だから」「余所者だから」なんていう区別をされたり、のけ者にされたり、酷い扱いを受けてしまうのです。
そんなつまらない「空気を読む」ことを強要してくる相手に対して、どう対応すればいいのかを、この本は解説してくれています。
現実に対して新しい「問い」を設定する
- 今自分が直面している問題に対して、違う視点から考えてみた?
- そのルールに関して、事前に説明してもらってた?
- その問題の前提条件に無理はないの?
- 相手が言っている「みんな」って誰のこと?
- それって、絶対にやらなければいけないこと?
そんな風に考えてみること、それこそが「空気を変える」第一歩なのです。「空気」に流されっぱなしじゃ辛いだけ。あらゆる可能性を考えて、考えて、考え抜くこと。そして実行することが、自分らしい人生を歩むことなのだと思います。
この本は 書評サイト 「本が好き!」 より提供して頂きました。
どうもありがとうございました。
1558冊目(今年1冊目)☆☆☆☆☆
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あけましておめでとうございます。
今年も素敵な本にたくさん出会えますように!
『「空気」を変えて思いどおりに人を動かす方法』 面白そうですね!
空気を読まずに発言して結局うまく行かないことが多い自分ですが、何か参考になるころがかいてあるのかなあと思います。
世の中や、職場のおかしいと思うところ、少しずつでも変えていく事ができる一年にしていきたいです。
投稿: 牛くんの母 | 2014年1月 2日 (木) 09:11
牛くんの母さん☆あけましておめでとうございます
空気なんて読む必要ないのに、そこに苦労している人って沢山いるんですよね。
間違った「空気」にみんなが合わせてしまうから、世の中の変なところが治らないのよね。
そういうところをぶち壊していきたいと思います。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
投稿: Roko(牛くんの母さんへ) | 2014年1月 2日 (木) 10:19