『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』 村上春樹
とても仲の良かった友達グループから、ある日突然絶交を言い渡された田崎つくるクン。その理由すらも教えてもらえず、人生をはかなんで死ぬことばかり考える日々を過ごしていたのです。
そんな彼も社会人となり、何とか前向きの人生を過ごせるようになってきたのだけれど、何かが胸に引っかかっているのです。それが何なのか?を探ろうと、つくるクンは考え、実行に移したのです。
知らぬ間に誰かに傷つけられ、あるいは誰かを傷つけていたことは、誰にもあるのです。それに気付いて自己嫌悪に陥る人もいれば、気付かぬまま毎日を過ごしている人もいるのです。
その傷に気が付かないようでいても、実は心の奥底に潜んでいて、それが心や身体を蝕んでしまうこともあります。
人間とはかくも弱いものであり、それを助けてくれるのは周りの人の力なのだと思いました。とはいっても、助けてくれるのは誰でもいい訳ではなくて、ある特定の人だけという所が難しいんですけどね。
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