『小川洋子の陶酔短篇箱』
16篇の短編と、その感想と言うか、その作品に触発された小川さんの短い文章で構成された短編集です。武者小路実篤、泉鏡花、井伏鱒二といった巨匠から、現代の作家まで、実に様々な小説が並んでいます。
今まで読んだ事のない作家の作品も多く、へぇ、この作家はこういう文章を書くのかと驚くことも多かったのですが、小池真理子と川上弘美の作品に心を動かされてしまいました。
何という事のない日常の話をしているのかと思わせておいて、実は「そんなことありえないだろう!」という展開になっていくところがとても面白くて、他の作品も読んでみたいなぁという気持ちにさせられてしまいました。
それにしても小川さんが選ぶ作品は、どれも不思議な面白さがありますね。
1577冊目(今年20冊目)☆☆☆☆☆
« 『田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」』 渡邉 格 | トップページ | 『無印良品の「あれ」は決して安くないのに なぜ飛ぶように売れるのか?』 江上 隆夫 »
「日本の作家 あ行」カテゴリの記事
- 『シュガータイム』 小川洋子 205(2022.07.31)
- 『D坂の殺人事件』 江戸川乱歩 216(2022.08.11)
- 『世間とズレちゃうのはしょうがない』 養老孟司 伊集院光 204(2022.07.30)
- 『川まつりの夜』 岩城範枝 出久根育 210(2022.08.05)
- 『ことわざから出会う心理学』 今田寛 211(2022.08.06)
« 『田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」』 渡邉 格 | トップページ | 『無印良品の「あれ」は決して安くないのに なぜ飛ぶように売れるのか?』 江上 隆夫 »
コメント