『驚く力』 名越 康文
景気が良くなったといわれても、それに伴って収入が伸びるわけではないし、そもそも収入が少ないのだし、守りに入ってしまっている人が多い今日この頃です。
そういう人たちは口を揃えて「安定が一番」というけれど、その程度のレベルで安定しちゃっていいの?と、わたしは思うのです。
世界は本来、驚きに満ちている(本文より)
家の近所を散歩しただけでも、驚くようなことは沢山あります。あんなに寒い日が続いていたのに、桜はちゃんと花を咲かせます。そして、ピンクの花が散るころには、緑の若葉が顔を出してきます。たったこれだけのことでも、自然はスゴイなぁという驚きを感じられます。
そんなことにも気付かないのは何故なんでしょう?
安定することばかり考えて、決まりきった生活ばかりしていると、驚くことを忘れてしまうのかもしれません。あるいは、驚き方を忘れてしまうのかもしれません。あらゆるものにラベルを付けて、分類するだけでは感動は生まれません。
世間話をしていても、無難な話しかしてないんじゃないですか?
無意識に話を展開させないようにしていたり、できるだけ手短にしようとしていたり、自由に話をしていないんじゃないかしら?
そんな毎日が驚く力を萎えさせているのじゃないかしら?
1582冊目(今年25冊目)☆☆☆☆☆
« 『自己愛な人たち』 春日武彦 | トップページ | 『神様 2011』 川上弘美 »
「日本の作家 な行」カテゴリの記事
- 『今日もぼーっと行ってきます』 中島京子 26-44-3803(2026.02.14)
- 『キッチン常夜灯 夜ふけのオニオングラタンスープ』長月雨音 26-32-3791(2026.02.02)
- 『トラとミケ 6 たのしい日々』 ねこまき 26-9-3768(2026.01.10)
- 『小さな神のいるところ』 梨木香歩 25-331-3727(2025.11.29)
- 『ゴールデンカムイ 鶴見篤四郎の宿願』 伊吹亜門、野田サトル 25-353-3749(2025.12.21)




コメント