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『忘れられたワルツ』 絲山秋子

忘れられたワルツ

絲山秋子(いとやま あきこ)

新潮文庫

 絲山さんの短篇集って、初めてじゃないかしら?

 

 「恋愛雑用論」「強震モニタ走馬燈」「葬式とオーロラ」「ニイタカヤマノボレ」「NR」「忘れられたワルツ」「神と増田喜十郎」の7編が収められています。

 

 人間って、知らない間に同じことを繰り返すようにできているのですね。よっぽどのことがなければ、それを止めてしまったり、違う事をしようとしたりは、なかなか出来ないのです。

 

 そんなルーチンワーク化された日常を、あの日が変えてしまったのです。あのショックが人々の気持ちを変えてしまったから、それまでとは全く違う何かが心の片隅に引っかかり続けているのです。

 

 それを毎日思い出していたり、時々しか思い出さなかったり、程度の差こそあれ、背中に冷たいものを背負い続けているのは間違いないのです。

 

 この本に納められていた7編の中で、わたしが一番好きなのは「神と増田喜十郎」です。歩道橋で出会った神様は「精神病のシン」だと名乗られたそうですが、それは本当のことかもしれません。

 

1588冊目(今年31冊目)☆☆☆☆☆

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