『自分の才能の見つけ方』 本田 健
「自分探し」に明け暮れている人が沢山います。それと同じくらい「自分には何もできない」と思い込んでいる人がたくさんいます。その根源は、自分に自信がないということでしょう。
自分の周りを見ていて思うのは、他人の話を素直に聞かない人が多いということです。
叱られたり、注意されたことを素直に聞けない人というのは、ある意味理解ができます。「自分のやり方ではどうしていけないのだ?」という反発を感じるのはしょうがない事です。そういう人に対しては、言い方を変えるとか、データを見せるとか、スポーツの場合ならビデオを録って見せるとか、伝え方を変えることで理解してもらえる可能性は上がります。
それとは逆に、褒められているのに「そんなはずはない!」と反発する人に驚くことがあります。自分は評価に値するような人間ではないと、自分で決めつけている人が本当に多いのです。
本当は才能があるのに、それに気付けないのは、この自己評価の低さが問題なのだと思います。どうしてそうなってしまったのかは人それぞれですが、この呪縛を解ければ、グーンと人生が変わるのは間違いありません。
根本的な才能とは、自分に何かできると信じることである。(ジョン・レノン)
自分が得意なことは余りにも簡単にできてしまうので、それが才能だと気付かない事が多いと本田さんはおっしゃっています。それを見つけてくれるのは自分以外の人です。とはいっても、毎日それを見ている家族にとっても当たり前になってしまっているので評価されない事が多いのです。
ある日あなたを見て、それを評価してくれる他人こそが有難い存在なのです。その言葉が褒め言葉であろうと、叱責であろうと、自分について評価してくれる人はすべて「先生」あるいは「メンター」と考えればいいのです。
そんな素直な気持ちさえあれば、すべての人は才能を見つけられるのです。
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