映画 「インサイド・ルーウィン・デイヴィス」
ルーウィン・デイヴィスは、1960年代グリニッジ・ヴィレッジのライブハウスで活躍するフォーク・シンガーでした。
最近の彼はホントについていません。自分が出演しているライブハウスで、別のシンガーにヤジを飛ばしたことに因縁を付けられて殴られたり。せっかく作ったレコードは売れなくて在庫を持って帰れといわれちゃうし。
こんなドツボ状態から抜け出したくて、ネコとギターを抱えてヒッチハイクの旅に出たのです。
わたしが初めてフォークソングというものに遭遇したのはPPM(Peter ,Paul and Marie)でした。この映画の中でも、そういう感じの曲が登場しています。最後のシーンに登場した Bob Dylan が一つの時代を作りました。その流れは日本にも辿り着き、フォークは1つの時代を作り上げました。
クラシックでもロックでも、フォークでも、レゲエでも、ミュージシャンって変な人が多いですよね(笑)。だからこそ個性的な曲を書けたり、演奏ができたりするのでしょうが、安定してご飯が食べられる生活をできる人とは、決定的な何かが違っているのでしょうね。
この映画の主人公も、たぶん才能はあると思うんだけど、それをお金にする部分に問題があって、友達の家を居候して回る生活から抜け出せずにいます。かといって堅気の仕事に戻るにも色々と面倒だし、ああ、人生は面倒くさい!
明るい話ではないんだけど、何だかクスクスっと笑えちゃう不思議な映画でした。
映画 2014年2本目
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コメント
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つらい大変な映画なのに笑っちゃうのって外国の映画だと結構ありますね。「トレインスポッティング」もそうだったし・・。
悲惨な感じにならないのはなぜなのかな?って考えます。
きっとどこかに夢があるからなのかな、と思います。
私もこの映画見ようと思っています。
実は試写会に応募していましたが、外れてしまったようです。
投稿: ゆみりんこ | 2014年6月 5日 (木) 08:32
ゆみりんこさん☆こんばんは
悲惨な状況のはずなのに笑えちゃうのは、主人公がくじけてないからでしょうね。
日本人だったら、うつむいて暗~くなっちゃうところだけど、そうならない乾いた感じがいいのかもしれません。
60年代って50年も昔の話なんだって、今更ながらに驚いています。
投稿: Roko(ゆみりんこさんへ) | 2014年6月 6日 (金) 22:43