『縞模様のパジャマの少年』 ジョン・ボイン
ブルーノは、ベルリンで両親と姉との4人で大きな家に住んでいました。とてもその家を気に入っていたのに、ある日突然、お父さんの仕事の都合で引越さなければならなくなりました。
引越した先は、森の中の一軒家でした。こんなつまらないところに住むなんてイヤだなぁと思いながら毎日を家の中で過ごしていました。
余りにもつまらないので外へ散歩に出たブルーノは、フェンス越しに同じ年頃の少年に出会ったのです。
この物語を読んでいて感じたのは、「知らないということは、とても怖いことだ」ということです。
ブルーノは本当に何も知らなかったのです。彼の父親はどんな仕事をしているのかということ。彼の家はとても裕福だということ。お祖母さんとお父さんは何故上手くいっていなかったのか。そして、彼の新しい家の隣には何があったのか。
誰かが決めてしまった決まりを、多くの人が何も考えずに従っていると、とんでもなく危険なことになるということを強く感じました。
最近、世界の色々なところで諍いが起きています。その原因は「無知」なのかもしれません。そんなことを考えさせられる物語でした。
ぜひ多くの人に読んでもらいたいと思える本です。そして色々なことを考えて欲しいと思います。特に、主人公と同じ9歳の子供たちは、この本を読んでどんな感想を持つのでしょうか?
1604冊目(今年47冊目)☆☆☆☆☆☆
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