『マッチ箱日記』 ポール フライシュマン、バグラム・イバトゥーリン
ポール フライシュマン、バグラム イバトゥーリン、Paul Fleischman、 Bagram Ibatoulline
BL出版
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ひいおじいちゃんが小さかった頃、字は書けないけど日記を残したいと思い、マッチ箱の中に色々な思い出を残してきました。
その中身はオリーブの種だったり、新聞の切れ端だったり、知らない人が見たら何の意味もないものです。でも、ひいおじいちゃんにとっては、その一つ一つが大事なものなのです。時々マッチ箱を開けて中身を見るたびに、その頃の思い出が蘇ってきます。
ひいおじいちゃんが語る思い出は、今から70~80年前のことでしょうか?貧しいけれど、家族みんなが揃って力を合わせれば幸せになれると信じられる時代だったのだと感じられる物語でした。
イタリアからアメリカへ移民したひいおじいちゃんの家族にふりかかった様々な困難は、今の日本でもまた繰り返されていることだな、とも思いました。歴史は何度でも繰り返されるのですね。
子供向けの本ですが、大人にも是非読んでもらいたい本だと思います。
この本は、今年の青少年読書感想文コンクールの課題図書に選ばれています。
1615冊目(今年58冊目)☆☆☆☆☆
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