映画 「マダム・イン・ニューヨーク」
最近、インド映画がブームのようですが、この映画はちと趣が違うものなんです。歌や踊りはちょっとだけありますが、ストーリーは1人の主婦の悩みにスポットライトを当てています。
専業主婦シャシさんは、美人だしお料理は上手だし、とても素敵な人なのに、英語が苦手だという事で娘にまで馬鹿にされてしまっています。(娘の学校では、担任の先生と英語で面談しなければならない!)
そんな彼女が、姪の結婚式の手伝いを頼まれて、1人でニューヨークへ行かなければならなくなったのです。
インドでは、ヒンドゥー語と英語が公用語ですが、学校などの公共の場では英語が必要なんですね。だから、普段は夫が先生と面談していたのです。インドの中流以上の場合、英語が苦手だと困る事が結構あるようなのです。
英語が苦手なシャシは喫茶店でコーヒー注文するだけでも四苦八苦(汗)。確かにアメリカのカフェって、単に「コーヒー1杯ください」って言えないんですよね。ローストの種類だとか、デカフェだとか、何とか入りとか、サイズとか・・・。日本でも、スタバで注文できないから絶対に行かないって言っている人いるじゃないですか。あれを外国語でって、本当に難しいです。
そんな彼女が、「4週間で英語を話せるようになります」という学校の広告に目を止めたのです。「わたしでも、そこへ行けば何とかなるかしら?」と勇気を振り絞って、その学校へ行ってみることにしたのです。
教室に集まったのは、いろんな国籍のいろんな年代の人たち。全然違う背景を持った人たちだけど、目標は同じです。「英語を話せるようになって、自分の思いをきちんと伝えたい!」
先生の教え方が、わたしにとってはとても懐かしかったのです。そうそう、外国人に英語を教える時って、ああいう風にリードしていくんだよね。全部教えるんじゃなくて、後で応用ができるように大事なポイントをしつこく教えてくれるんだ!昔自分が英語を習っていた時のことを思い出しました。
勉強することによって、少しずつ英語が話せるようになる歓びは、それだけに留まりません。自分はやればできるんだという自信がシャシにも持ててきたのです。
主人公シャシを演じているシェリデヴィさん、インドの大女優で、結婚して映画界から遠ざかっていたのですが、15年ぶりの主演なのだそうです。それにしても50歳にしてこの美しさ
というのは、スゴイです!ローラン(英語学校のクラスメート)でなくても恋してしまいますよ!
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久々のインド映画です。
シリアスな「パークランド」を見た後、ちょっと銀ブラ(死語?)をしてシネスイッチ銀座へ移動。
「her」同様、本作も神奈川県では公開なし。
2〜3か月したら横浜ジャック&ベティで公開するようですが、待ち切れずに鑑賞決定!です。
いやぁ〜主演...... [続きを読む]
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