『大奥 第11巻』 よしながふみ
青沼さんのおかげで赤面疱瘡にかからず、無事将軍の座についた家斉さん。けれども彼はあくまでお飾りの将軍で、実際の政を行っていたのは母、徳川治済でした。この治済さんが、実に怖い人で、自分の子でも孫でも、兄弟すらも手にかけてしまっていたとはねぇ。
前巻で亡くなってしまった素晴らしい方たちの偉業が、改めて認識し直される第11巻でした。やっぱり、平賀源内さんは天才だったのね!
長い事女性中心で世の中を回してきたから、「男なんぞに何ができる」という世界になってしまっています。どっちが優位になったところで、結局は同じことをしてしまうんですね。
最後のシーンで、頭を下げていた家斉さん。そんな世の中を変えるきっかけになりそうな予感がしています。
1636冊目(今年79冊目)☆☆☆☆☆
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