『免疫力をあなどるな!』 矢崎 雄一郎
免疫は人間が自分自身で外敵から身を守るために、生まれたときから備わっている能力です。元々持っている力+後天的に身につけた力によって、病気に負けない身体を作ることができます。
大切な免疫力なのですが、自らの不摂生によって力を落としてしまっているのは残念なことです。ちょっとした気づきで、免疫力をアップすることができるのだと著者はこの本の中で語っています。
楽しみながら運動すると「βエンドルフィン」というホルモンが出て免疫細胞を活性化する(本文より)
どんなことであっても、嫌々やっていては身につかないというのは、こういう所に端を発しているのかもしれません。自分にとって楽しい運動、無理のない運動こそが免疫機能を高めてくれるのです。
近所の公園を散歩する、軽くストレッチする、その程度の運動が免疫力アップには最も効果的なのだそうです。それ以上のキツイ運動は、免疫力という観点では余りよくないことになるようです。とはいっても、楽しくなっちゃうとつい無理をしてしまうのは大目に見てもらいましょう(笑)
「泥んこ遊び」のような一見不衛生な遊びこそ、幼い子どもの免疫細胞を鍛えてくれる
最近のお母さん方の中に、異常に清潔好きな人が増えているのは何故なのでしょうね?除菌や清潔という言葉に騙されてしまっているのかもしれません。日常生活の中である程度雑菌に触れることも、免疫力をつけるのに必要なことです。
清潔にし過ぎて、かえって花粉症やアレルギーを引き起こしているというのは本末転倒です。雑菌に勝てる力を自らの中に持つことこそが、健康を維持する秘訣なのだということを、現代人は忘れてしまっているのかもしれません。
自分の免疫細胞を守ることのできない人は、まわりの人を守ることもできない
はい、間違いなくその通りだと思います。他人のことを心配する前に、自分のことをちゃんとしておかないと!
風邪をひいて熱が出るのも、疲れて身体がだるくなるのも、身体が出してくるサインです。それを薬やエナジードリンクで騙しながら生活をしている人がわたしの周りにもたくさんいます。
具合が悪くなったら、とにかく薬に頼るという考え方を止めないと、自分の身体がどんどん弱体化してしまうということを知ること、それが免疫力アップの第一歩なのだと、この本を読んで痛感しました。
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R+(Reviewplus) さんからこの本を提供していただきました、ありがとうございます。
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