『すべての神様の十月』 小路 幸也
日本には八百万(やおよろず)の神様がいらっしゃいます。山にも海にも、台所にもトイレにも、縁結びにも縁切りも神様がいらっしゃいます。実際に会ったことはないけれど、これは神様の仕業に違いないって思うことが、わたしには時々あります。
この本に登場するのは、死神、貧乏神、疫病神、道祖紳、九十九(つくも)神、福の神の6名様。みなさん、普通の人間と同じように暮らしていて、それぞれのお仕事に励んでいます。時には自分が神様であることを忘れて、悩んでしまうしまうことだってあるんです。
そんな神様たちの姿を想像すると、悪い神様のように思っていた死神さんや疫病神さんにだって大事な役目があるんだなぁって考えると、彼らも愛するべき存在なんだと思えてきました。
どの神様も面白かったけど、一番面白かったのは九十九神さんでした。奇跡を起こすような大きなことをされるわけじゃないけれど、毎日の地味な働きが家や人を守ってくれるんでしょうね。
家にも九十九神さん、いらっしゃるのかしら?
1648冊目(今年91冊目)☆☆☆☆☆
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すべての神様の十月著者:小路 幸也PHP研究所(2014-06-21)販売元:Amazon.co.jp
榎本帆奈は驚いた。金曜日の夜、行きつけのバーで隣り合ったハンサムな男性は、死神だったからだ。帆奈に召 ... [続きを読む]
こんばんは^^
いろんな神様がいますよね~
小路さんが書かれると悪い神様も良い神様になっちゃうから流石だなと思います^^
九十九神良かったですよね!
とっても可愛かったです!^^
投稿: 苗坊 | 2014年11月20日 (木) 20:42
苗坊さん☆こんばんは
神様がどんな役目をしているのかは、漠然としたイメージでしかないんですよね。
悪い感じを持ってしまう神様とも、これからは優しい気持ちで付き合えるかも?って思います。
投稿: Roko(苗坊さんへ) | 2014年11月20日 (木) 21:34