『旅者の歌 中途の王』 小路 幸也
リョシャの兄弟と許嫁は心は人間のまま、その姿を獣の姿に変えられてしまったのです。彼らを基の姿に戻すために、彼らは旅に出ました。知らない土地で様々な困難に出会いながらも、目的の地を目指して彼らは進み続けていきます。
この作品は、最初は電子書籍用に書き下ろされたものを単行本化したものです。内容に関しては、これまでに読んできた小路さんの作品とは全く違う感じのファンタジーでした。敵と戦うシーンもあるのですが、割とサラッとした感じだなと感じました。
「ただし、変化するためには、強い意志と、しっかりと自分の姿を思い浮かべることが大事です。それが上手くいかないと変化はしませんが」(本文より)
この本の中で一番気に入ったセリフはこれです。自分の力だどれだけのものなのか、それを一番理解していないのは本人なのだということを、この言葉を発した人が教えてくれたのです。
一応悪者は出てきますが、嫌な奴って感じが薄いんです。やっぱり小路さんが描く人はみんないい人なのかな?
この本は 書評サイト 「本が好き!」 より提供して頂きました。どうもありがとうございました。
1656冊目(今年3冊目)☆☆☆☆
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風竜胆の書評
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コメント
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そうなんですよね。出てくる人が、みんな言い人過ぎてw
それにしても、女子にカポックという名前は、ちょとふさわしくないような気がしますww
投稿: 風竜胆 | 2015年1月31日 (土) 23:21
風竜胆さん☆こんばんは
ジュニア向きファンタジーなのでしょうかね?
悪役の印象が薄いなぁって気がします。
投稿: Roko(風竜胆さんへ) | 2015年2月 1日 (日) 22:01