『ぼくのニセモノをつくるには』 ヨシタケ シンスケ
けんたくんは、お母さんや先生からしょっちゅう小言を言われています。あれもやりたくないし、これもイヤだし。それを解消するためには、自分のニセモノがいればいいんだ!と思いついたけんたくんは、自分のニセモノになってくれるロボットを買うことにしました。
そのロボットに自分のニセモノになれって言ったら、ロボットが色々質問してくるんです。
- けんたくんの好きなもの、嫌いなもの
- けんたくんができること、できないこと
- けんたくんの家族のこと
- けんたくんが通っている学校のこと
などなど、色んな質問をされているうちに、自分って一人しかいないのに、相手によって違う役割をしてるんだなぁって、けんたくんは気付いたのです。
けんたくんが受ける質問は、ホントにシンプルなんだけど、こんな風に自分のことを見つめてみることって、意外とやってないんだなと気付かされました。
自分のニセモノを作るには、自分を良く知らなければならないんだって気付いたけんたくんは、少しずつ成長していきます。
彼が気付いた、小っちゃい頃に好きだったことは、自分の根っこにずっと残っているんだっていう辺りは、掘り下げてみる必要がありそうです。自分が生理的に持っている好き嫌いの根っこは、ここにありそうですもの。
自分を知るってめんどうだけど、おもしろい!
子供向けに書かれてますけど、実は大人の方が喜んでしまいそうな本ですよ!
ブロンズ新社のページでチラ見できますので、ぜひ見てね!
1665冊目(今年12冊目)☆☆☆☆☆☆
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