『3時のアッコちゃん』 柚木 麻子
ランチのアッコちゃん の続編として刊行されたこの本には4つの短編が収められています。
- 3時のアッコちゃん
- メトロのアッコちゃん
- シュシュと猪
- 梅田駅アンダーワールド
前半2作品は、お目当てのアッコちゃん登場でグイグイ進む展開を楽しめました。でも、後半2作品には「東京ポトフ&スムージー」が登場するだけで、もう一つピンとこない感じでした。
アッコちゃんが登場した2作品についてだけ感想を少々書きたいと思います。
どちらの作品も、就職できたことのみに固執してしまって、自分が無くなってしまっている女性が主人公です。働いてお金を稼ぐことは確かに大事だけど、会社というものにがんじがらめにされてしまって、意見1つ言えなくなってしまっている彼女たちは、今の日本の会社員の典型のような気がします。
会社と家を往復するだけの毎日、休日さえもサービス出社、そんなことしてたら身体も精神もボロボロになるだけなのに、そしてロクな仕事ができるはずもないのに、どうしてみんな我慢してるんでしょうね?
仕事を極めたいから頑張っているというならいいんですけど。
実際そんな人は少数で、ほとんどの人が会社の言いなりになってしまう理由って、クビになりたくないから?他の人に迷惑をかけちゃいけないから?親に心配をかけちゃいけないから?
いずれにしても理由が悲しすぎます。
アッコちゃんが言っていたことをしっかり噛みしめて、無駄に頑張らないことを学んでくれた彼女たちには明るい未来が広がりました。
この本を読んだ人たちにも同じような未来があるといいんだけど。
1676冊目(今年23冊目)☆☆☆☆
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