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『キャプテンサンダーボルト』 阿部和重 伊坂幸太郎

キャプテンサンダーボルト
阿部 和重 伊坂 幸太郎
文藝春秋

く 子どもの頃、「キャプテンサンダーボルト」 というヒーローに憧れていた2人。やんちゃもしたけど、もうちょっとマトモな大人になってるはずだったのに、なぜか2人ともお金のトラブルでとんでもない毎日を過ごしていたのでした。

 そんなはずじゃなかったのに、悪い方へ行ってしまうのは運が悪いのか?それとも頭が悪いのか?悩んでみたってしょうがないけど、気が付けば2人一緒に追手から逃げる羽目になってしまったのです。

 伊坂さんと阿部さんのコラボ作品ですけど、上手く仕上がってますねぇ。巻き込まれ型の主人公たちが、かつてヒーローだった男と出会うところが、特に好きです。

 彼らを追いかける銀髪の男、昭和20年の東京大空襲の夜、東北の蔵王に墜落したB29、そして公開中止になった幻の映画「キャプテンサンダーボルト」、この3つが複雑に入り組んで物語が展開していきます。

 すべての謎の答えが見えたとき、「あるけど、ない」という言葉にとても重みを感じました。

 ニュースなどで知らされる情報がどこまで本当なのか?ってことを普段は余り考えずに生きている人が多いと思うけど、この本を読んだら「そんなのんびりしてる場合じゃないよ」って思いますよ、絶対に。

1678冊目(今年25冊目)☆☆☆☆☆☆

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苗坊の徒然日記

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日本の作家 あ行」カテゴリの記事

コメント

こんばんは^^
どこかで道を誤ってしまった割と平凡な2人が、何だかよく分からない大きなものに立ち向かっていく姿に、ハラハラドキドキしました。
始めはキーワードが全然結びつかなくて読むのに時間がかかったのですが、ちゃんと一本に繋がっていくのは見事でしたね~。
最後はちゃんと2人はヒーローになれたと思います。

苗坊さん☆こんばんは
銀髪の怪人も怖かったけど、その後ろにいる大きな組織のことを考えると、とてもとても怖い話だなぁって思いました。
とんでもないピンチになっても、頭の中は中学生の頃からちっとも変っていない2人に、思わず応援してしまいました。
2人も、レッドさんも、ヒーローだなぁって思います。

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