『0円で空き家をもらって東京脱出!』 つるけんたろう
著者のつるさんは、ひょんなことから広島の尾道へ行けばタダで空き家を貰えるということを知りました。どんな所なのかを見に行ったところ、「空き家再生プロジェクト」の活動をしているNPOの方に出会いました。その方の熱意に共感し、尾道で暮らすことを決めたのです。
空き家はタダで貰えますが、ごみを捨てたり、家を直したりして、そこに住むための作業は自力です。最初は膨大な作業に茫然としたつるさんですが、同じ地域に住む方々の力を借りて、自分の家を作り上げてしまいます。
家を直すという作業をするうちに、自分の力で何かを作り出すということの魅力に目覚めたつるさん。自分の家を得ただけでなく、他にも魅力的な物件があることに気がつき、リフォームして卓球場も作ってしまいました。そして、旅行者が宿泊できるゲストハウスを作るプロジェクトにも参加しています。
つるさんは漫画家で、原稿はネットで入稿すればよいのだから、東京に住むことに固執しなくてもいいのだと気がついたところから、尾道への移住を決心したのです。
それまでは都会でしか働く場はないと思っていたのに、そうではない世界もあるのだと目覚めて行くところがとても面白いなと思いました。
そして、左官や大工の技術を教えて下さる暖かな心を持った先輩たち、クールなようでいて心の広い奥さん、とにかく行動力のあるNPOのリーダーさん、人と人との関わり合いこそが尾道へ移住して得た大事なことなんだと思います。
今の仕事に行き詰っている人、いい就職先がないなと思っている人だったら、是非読んでみて頂きたい本です。モチロン大変なこともたくさんあるけど、こういう生き方の方が人間らしくていいんじゃないかとわたしは思います。
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