『長く健康でいたければ、「背伸び」をしなさい』 仲野孝明
腰が痛い、肩が凝るというような症状を軽く考えていると、実はもっと深刻な問題が隠れていたりします。悪い姿勢が内臓や脳に悪い影響を与え、病気の原因となることもあるのです。
健康な生活を続けたいなら、まずは正しい姿勢を取ることが大事なのだと著者は言っています。ここで問題となるのは、自分の身体のどこが歪んでいるのかを自覚していないことが多いということなのです。
自分の姿勢をチェックするために、まずは鏡で己の姿を確認することが大事です。首が前傾していたり、片方の方だけ上がっていたり、つま先の向きが左右で違っていたりしていないか等を気にして見てみると、意外といろんなことが分かります。
姿勢を良くするために、あごを引けとか、胸を張れとか言われますけど、どの辺りが正しい位置なのかが分からない場合が多いのです。
この本の中で薦めているのは、「耳の後ろを引き上げる」という方法です。これだったら頭の正しい位置(頭は肩の上に置く)を意識しやすくなります。
更に両腕を耳の横で伸ばせば正しい背伸びが出来ます。動くことが少ない人の場合は特に、意識して背伸びすることで身体のコンディションを整えることができるのです。
そして、運動としては特別に激しいことをする必要はなく、どんな種目でも構わないし、運動が得意でないならただ歩くだけでもいいそうです。とにかく、じっとしている時間を減らすことこそが良い姿勢を保つ秘訣だそうです。
良い姿勢を保ち、健康につなげる。シンプルだけど大事なことですね。
R+(Reviewplus) さんからこの本を提供していただきました、ありがとうございます。
1713冊目(今年60冊目)☆☆☆☆☆
« 『弱虫ペダル 6』 渡辺 航 | トップページ | 『反応しない練習』 草薙 龍瞬 »
「心・脳・身体」カテゴリの記事
- 『あるがままに自閉症です』 東田直樹(2021.04.04)
- 『アリエリー教授の「行動経済学」入門』 ダン・アリエリー(2021.02.02)
- 『モヤモヤそうだんクリニック』 池谷裕二 ヨシタケシンスケ(2021.01.18)
- 『皮膚は「心」を持っていた!』 山口創(2021.01.10)
- 『歩く江戸の旅人たち』 谷釜尋徳(2020.09.06)
「日本の作家 な行」カテゴリの記事
- 『字のないはがき』 向田邦子 角田光代 西加奈子(2021.04.12)
- 『同行二人(うさぎとマツコの往復書簡4)』 中村うさぎ マツコ・デラックス(2021.04.07)
- 『“ひとり出版社”という働きかた』 西山雅子(2021.04.06)
- 『夜明けの図書館 4』 埜納タオ(2021.03.27)
「Review Plus」カテゴリの記事
- 『血流がすべて整う食べ方』 堀江 昭佳(2018.01.24)
- 『一瞬で心をつかむ文章術』 石田章洋(2016.06.28)
- 『血流がすべて解決する』 堀江昭佳(2016.05.17)
- 『子どもと食べたい時短おやつ』 菅野 のな(2015.12.27)
- 『長く健康でいたければ、「背伸び」をしなさい』 仲野孝明(2015.11.10)
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: 『長く健康でいたければ、「背伸び」をしなさい』 仲野孝明:
» 長く健康でいたければ、「背伸び」をしなさい [風竜胆の書評]
背伸びを、日常生活の中に組み入れれば、健康維持に大いに役立つという、「長く健康でいたければ、「背伸び」をしなさい」(仲野孝明:サンマーク出版)。著者は、三重県四 ... [続きを読む]
コメント