『道程 オリバー・サックス自伝』 オリバー・サックス
映画化もされた「レナードの朝」などの著作で有名なオリバー・サックス氏の自伝です。
医師としての仕事、そして作家として仕事、それだけで多忙なのに、彼にはまだまだたくさんの趣味や嗜好や生活があったのです。
その中でも特筆すべきなのはバイクとウェイトリフティングと水泳です。身体を鍛えること、そして運動することによって彼の脳細胞はより良く働くことができたのか?とさえ思えるのです。
そして、性的指向に関しての余りにも正直な表現もまた、彼の性格を示しているのかもしれません。若いころには両親に理解してもらえず、かなり悩んだと思います。しかしアメリカへ渡ってからは、自分に正直に生きてきたからこそ、こうやって文章に残すこともできたのでしょうね。
サックス氏の人生には実にいろんなことが起きています。良いことも悪いことも、そのすべてを受け入れてきた彼の生き様は本当に素晴らしいと思います。
彼自身、自分の人生は素晴らしかったと思ってこの本を書いたのだろうなと思うのです。
1233冊目(今年7冊目)☆☆☆☆
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