『持たない幸福論』 pha
最近、元気のない人が増えている。何だか無理しているような人が増えている。何が楽しいのか分からないような人が増えている。それって、何故なんだろう?
みんな間違った思い込みをしているのかもしれないなぁ。「常識」とか「ふつう」って言葉に惑わされているような気がする。
みんな真面目だからね。親が言っていたこと、学校で教わったこと、会社で言われたこと、世間で言われていること、そういうことに振り回されちゃっているんじゃないかなぁ?
学校を出たら働かなければいけない。ある程度の年になったら結婚しなきゃいけない。お金がなければ何もできない。そういう決まりがあると信じて、それを一生懸命守ったり、逆に一生懸命逆らったりすることでストレスを作り出してるんじゃないのかな?
それからね、世間のはやりに踊らされてることも多いんじゃないかしら?毎シーズン流行の服を買わなくたって、人気だって言われているドラマを見なくったって、別に困らないよね。
それよりも、自分が本当に欲しいものだけに絞り込んでしまったら、今迄よりずっとお金も使わないし、時間も使わないし、気楽に暮らせるんじゃないかしら?ということをこの本の著者は言っています。
無理して働いて身体を壊すより、ボチボチ働いてのんびり暮らす方がいいってことに、気付いても、どう実行すればいいのか分からない人が沢山いそうです。
そんな人に必要なのは、「用が無くても気軽に集まれるところ」と「みんなで一緒にすることがあればいい」だと著者は言っています。
それって、少し昔の日本に戻ってみるということなのかもしれません。ここ数十年、日本人は頑張り過ぎだったし、欲張り過ぎだったんですもの。
物より、心の豊かさの方が大事だってことに気付けたら、幸福感はずっと増すのだと、わたしも思います。
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