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『機械との競争』 エリック・ブリニョルフソン

機械との競争

エリック・ブリニョルフソン

 機械化されることによって便利になったことがたくさんあります。煩わしい作業が簡単にできるようになったり、時間が短縮されたり、あるいは人間が行う必要がなくなったものもあります。

 たとえば、ポスシステムが導入されたことによってレジ打ちは誰にもできるようになり、駅の改札が自動化されたことによって切符を切る駅員さんはいなくなりました。

 自動化や合理化が進んでいくと、人間でなければできない作業しか残らないことになります。マニュアル化されたシステムの中での単純作業が増えているのです。でも、それをこなすだけなら、誰でもできる作業なのです。ということは、安い労働力が求められてしまうことになります。

 そんな時代だから、誰でもできることをやっているだけではいけないのです。より細かい対応やより専門的な対応ができる人しか高収入は得られないいうことになるのです。

 自分は、こんな時代に生き残っていけるスキルを持っているのか?

 ただ与えられた仕事をこなしているだけではなく、頭を使わなければならないのです。どうしたら顧客に認められるのか?どうしたら他とは違う商品(サービス)を作り出せるのか?常に考え続けなければならないのです。

 自分でなければできないこと、それは何なのか?

 それを求め続けること、自分自身で気づけないなら他人の意見を聞くこと。それなしには現状を打開することはできないのです。

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