『コンビニコーヒーは、なぜ高級ホテルより美味いのか』 川島良彰
かなりいい感じのイタ飯屋で、パスタもドルチェもおいしいのに、コーヒーだけダメ~なお店って結構あります。料理の方はきちんとしているんだから、当然コーヒーだってある程度の味じゃなかったら嫌なんじゃないかなぁって思ってたんだけど、この本を読んでみてその秘密が分かりました。
理由その1は、料理はシェフが見ているけれど、コーヒーだけはフロア担当に任されている店が存在するということです。つまり、味じゃなくてコストでしか考えていないから、テキトーなコーヒーしか出せないのです。
理由その2は、コーヒー豆を卸す会社にあるというのです。1杯あたりの原価を少し上げるだけで、これまでよりずっとおいしいものを提供できるということを説明していないから、コーヒーなんてこんなものって思いこんでしまっているお店がたくさんあるというのです。
それと比較すると、コンビニの100円コーヒーはかなりコストパフォーマンスが高いのは確かです。それを考えたら、一般のレストランやホテルなどはもっとおいしいコーヒーを提供できるはずなのです。
近年、日本のコーヒー消費量は増えていますが、更においしいコーヒーを飲めるようになったら、もっともっと伸びていくのでしょうね。
1245冊目(今年19冊目)☆☆☆☆
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