『買いたがる脳』 デイビッド・ルイス
わたしたちは、自分の買い物に対して「これは自分で選択している」と思っています。ですから、何故それを買ったの?と聞かれたら、「自分が欲しいと思ったから買った」と答えるはずです。
なのに、何年か前に買ったものを前にして「何でこれを買ったんだろう?」なんて思うことがあります。それを買ったときの満足しかなくて、その後は忘れ去られてしまうようなものが確かに存在するのです。
そして、いつも買ってるものであっても、何故いつもそれなのか?について説明できないものがあります。Aという製品と同等のBというもので何か不都合があるのか?と冷静に考えてみると、どっちでもいいやというものはいくらでもあるのです。
なんてことを考えていくと、わたしは何を基準に買い物をしているんだろう?という疑問が沸いてくるのです。
CMで見て気になったから?有名なブランドだから?商品についていたキャッチコピーが良かったから?友達が持っていたから?実家でずっと使っていたから?値段が安かったから?
結局は誰かから与えられた情報や、その場の雰囲気によって買わされているものがほとんどなのですよね。そういう外的な力を知らずにいるのと、分かっているのとでは、日々の生活がまったく違ってくると思えるのです。
どうして自分は、そんなに買いたがるんだろう?って考えてみると、いろんなことが分かってくるような気がします。
1243冊目(今年17冊目)☆☆☆☆
« 『街を変える小さな店』 堀部篤史 | トップページ | 『思い出トランプ』 向田邦子 »
「海外 その他」カテゴリの記事
- 『台湾の少年 4 民主化の時代へ』 游珮芸、周見信 24-339-3365(2024.11.29)
- 『台湾の少年 3 戒厳令下の編集者』 游珮芸、周見信 24-331-3357(2024.11.21)
- 『台湾の少年 2 収容所島の十年』 游珮芸、周見信 24-323-3349 (2024.11.13)
- 『台湾の少年 1 統治時代生まれ』 游珮芸、周見信 24-316-3342(2024.11.06)
- 『パトリックと本を読む』 ミシェル・クオ 24-267-3293(2024.09.18)
「心・脳・身体」カテゴリの記事
- 『すごい音楽脳』 宮崎敦子 24-342-3368(2024.12.02)
- 『麒麟模様の馬を見た 目覚めは瞬間の幻視から』 三橋昭、小野賢二郎 24-335-3361 (2024.11.25)
- 『あなたが独りで倒れて困ること30』 太田垣章子 24-333-3359(2024.11.23)
- 『誤作動する脳』 樋口直美 24-314-3340(2024.11.04)
- 『「指示通り」ができない人たち』 榎本博明 24-307-3333(2024.10.28)
コメント