『崑ちゃん』 大村崑
わたしが子どものころ、TVで崑ちゃんを見ない日はありませんでした。関西ではすでに大スターでしたが、「てなもんや三度笠」で全国区のスターになったんじゃないかな?とわたしは思っています。小柄な崑ちゃんは、お寺の小僧さんとか丁稚さんとか、少年の役が多かったと記憶しています。
「うれしいとメガネが落ちるんですよ!」が決め台詞でしたね。ずり落ちたメガネでポーズをとるオロナミンCのホーロー看板はあちこちに貼られていました。
そんな崑ちゃんが芸の世界へ入る第一歩となったのは、キャバレーのボーイさんなのだそうです。そこから紆余曲折あってTVの世界へ入り、その後は舞台を中心に活躍されてきたのです。
いろんな方の面白いエピソードや思い出が語られる中、花登筺先生の劇団に長く在籍した崑ちゃんが退団するに至ったお話は、今だからこそ言えることなのでしょうね。そういう悩みもあったのかと心痛むところがありました。
今年85歳になる崑ちゃん、時々大相撲中継の時にお見掛けします。楽しそうに相撲を見ている崑ちゃんは、そんな年齢を感じさせません。まだ60代くらいに見えてます。これからも体に気を付けて、ずっと活躍を続けていただきたいと思います。
1265冊目(今年39冊目)☆☆☆☆☆
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