『「ない仕事」の作り方』 みうらじゅん
みうらじゅんといえば、「ゆるキャラ」「勝手に観光協会」「マイブーム」などの創始者というか、今までにない世界を作ってきた方です。元はといえば自分が好きだから始めたということなのですが、その切り口の変さ加減が「クセになる」要因なのかなぁと思います。
この本でみうらさんが語っているのは、「これまでにない仕事」を仕事とするためには、自らプロヂュースし、自ら売り込まなければならないということです。そのためには「他人の力をできるだけ利用する」とか、すぐにものにならなくても「これは面白いと信じ続ける」ことなど、けっこう真面目なところが目立ちます。
様々な仕事をしているみうらさん、ついに憧れのボブ・ディランに逢えたのだそうです。その時に「君はどんな仕事をしているのか?」との質問に、通訳の方が「いろいろやってます」と答えたところ、「定職についたらどうだ?」とディランに言われたというのが妙に可笑しかったです。
何か1つのことを極めるのもいいけど、みうらさんみたいに「自分の好きなことなら何でもやっちゃえ」というのもいいなぁと思うのでした。
1269冊目(今年43冊目)☆☆☆☆☆
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