『「ツキ」を引き寄せる洗脳術』 苫米地 英人
「ツキがない」と思っている人は成功するために必要な情報を知らないだけ。(本文より)
ツキがあるとかないとかっていう話になると、運がいいか悪いかという話になってしまうことが多いように思います。でも苫米地先生は「ツキ」とはそういうものではなくて、あることに対する知識や情報をどれだけ持っているか?、そこから生まれたアイデアをどれだけ実行できるか?なのであるとおっしゃるのです。
ツキをただ口を開けて待っているのではなくて、自分から近づいていく、自分から取りに行くというアクションが大事なのだという理屈は、とっても納得できるものがあります。その努力するアクションを他人は見ていないから分からないだけなのです。
何につけても「行動ありき」なのですね。
ブリーフシステム(過去の評価システム)を作り替えるには、一度あなた自身が自由になる必要があります。つまり、過去にあなたを評価してきた全てのことから自由になるのです。(本文より)
日々の行動パターンは知らないうちに出来上がってしまいます。朝ごはんは何を食べるか?靴はどちらの足から履くのか?どんな色が好きなのか?そのパターンに従って暮らしていたら、何も考えなくても毎日を過ごすことができてしまいます。そして、そのパターンを崩すことが怖くなってくるのです。
何故怖いのか?自分が変わるということが怖いのです。自分が変わることによって、今までの平和な毎日が続かなくなることが怖いのです。
もしかして自分がちょっと変わったら、世界が違って見えてくるのかもしれないのにね。いつもは通らない道を歩いてみるだけでも、いつもは選ばない色の服を試着してみるだけでも、何か違うことに出会えるかもしれないのです。
これまで自分で押さえつけてきた自分が解放されるきっかけが見つかるかもしれないんです。自分で勝手に良くないと思っていたことが、実はカッコいいことなのかもしれません。自分がこだわっていたことが、実はどっちでもいいことなのかもしれません。
「ツキ」を自分のものにしたいなら、徹底的にあることについて考えること。それが上手くいかないなら、これまでの自分の考え方をガラッと変えてみること。
そんなことに気づかせてくれる本でした。
1268冊目(今年42冊目)☆☆☆☆☆
« 『世界の不思議な図書館』 | トップページ | 『「ない仕事」の作り方』 みうらじゅん »
「心・脳・身体」カテゴリの記事
- 『すごい音楽脳』 宮崎敦子 24-342-3368(2024.12.02)
- 『麒麟模様の馬を見た 目覚めは瞬間の幻視から』 三橋昭、小野賢二郎 24-335-3361 (2024.11.25)
- 『あなたが独りで倒れて困ること30』 太田垣章子 24-333-3359(2024.11.23)
- 『誤作動する脳』 樋口直美 24-314-3340(2024.11.04)
- 『「指示通り」ができない人たち』 榎本博明 24-307-3333(2024.10.28)
「日本の作家 た行」カテゴリの記事
- 『山の学校 キツネのとしょいいん』 葦原かも、高橋和枝 24-329-3355(2024.11.19)
- 『「不適切」ってなんだっけ』 高橋源一郎 24-199(2024.07.13)
- 『マンガ「山奥ニート」やってます。』 棚園正一、石井あらた 24-182(2024.06.26)
- 『きのうの影踏み』 辻村深月 24-176(2024.06.20)
- 『いつか月夜』 寺地はるな 24-225-3251(2024.08.08)
コメント