『ぶるうらんど』 横尾 忠則
人間は死んだ後どこへ行くのか?という問いに、善い行いをすれば天国へ行き、悪い行いをすれば地獄へ行くという回答をされることが多いけれど、この物語にはそうではない回答が用意されていました。
それぞれの人間の格によって行く世界が何階層にもなっているのだけれど、下の階層にいるから悪いとか、上の階層にいるから幸せというものでもなさそうなのです。
死後の世界は変なしがらみがない分いいなぁと思えるところが多くて、本当にこういう世界だったら行ってみたいなと思ってしまいます。
横尾忠則という人は、絵画だけでなく小説でも独特な世界を持っている方なのです。この作品は「泉鏡花文学賞」を受賞しています。この賞にふさわしい不思議な世界を見せていただきました。
1277冊目(今年51冊目)☆☆☆☆☆
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