『その痛みやめまい、お天気のせいです』 若林 理砂
西洋医学的には否定され続けてきた天気と健康の関係が、最近はかなり真面目に取り扱いされるようになってきています。
古傷が痛みだすと雨が降るとか、台風が来ると片頭痛がするとか、実感として感じている方も少なくないと思います。
台風のような気圧の急激な上昇、下降によって体調が悪くなる人もいれば、逆にハイテンションになる人もいるのだそうです。わたしは台風だとテンションが上がる方です(笑)。そして、子どものころから感じていたのは「台風や嵐の晩は良く寝られる」ということなんです。
日本は四季がある国ですから様々な天気に遭遇します。昔の人たちは、それと戦うのではなく、上手く折り合いをつけていました。でも現代の人たちは、自然に合わせることを忘れてしまっています。
夏は熱いからといって、冷たいものばかり飲んでいたり。冬になっても夏の食物を食べていたり。日本人が大事にしていた季節感は、身体の健康のためにも大事なことなのに無視してきたツケが体調不良に結びついているのでしょうね。l
いくら暖房や防寒具が発達していても、冬の屋外は寒いのです。そこで生きていくには、自分で発熱できる身体作らなければいけないのです。といっても、1年中寒いわけではありません。夏には、夏に適した身体に変わらなければならないのです。
自然のサイクルに合わせた体調管理をすることこそが、病気にならない為に大事なことなのだと再認識させてくれる本でした。
1279冊目(今年53冊目)☆☆☆☆☆
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