『仕事ができる人はなぜモチベーションにこだわらないのか』 相原孝夫
仕事をするにはモチベーションが大事だ!って信じている人が結構います。前向きなのはいいんですけど、それが途轍もなく迷惑なことが問題化してきています。
モチベーションが高く不機嫌な人がまき散らす悪い空気
やる気があるのはいいんですけど、自分の考えている方向に周りが同調してくれないことに不満を募らせ、不機嫌さをまき散らす上司とか、親とか、近所の人とか、いますよね。
あれは、とても迷惑なことです。そして、何よりも問題なのは「自分が他者に迷惑をかけているという自覚がない」ことなのです。
「今どきの若者はやる気がなくて」なんて、よく聞くセリフですけど、それはイケイケ時代に育ってきた人の尺度で見ているだけだったり、ある特定の人たちしか見ていないせいなんじゃないでしょうか。
モチベーションだけ高くったって、非効率なことをしている人はたくさんいます。やる気を前面に押し出さなくったって仕事はできます。無駄な力を入れずにいた方がスムーズにいくことだってたくさんあります。
モチベーションという言葉に酔っているだけなのかもしれないって、自分自身を見直してみることがこれからの時代には大事なのかもと考えさせられる本でした。
1295冊目(今年13冊目)☆☆☆☆
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