『最高齢プロフェッショナルの教え』 徳間書店取材班
「運と巡り合うためには、何でも引き受けることが大事なんです」(91歳・漫画家・やなせたかし)
「つらくて辞めたくなったら、あと2日だけやろう、と考えればいい」(84歳・杜氏・継枝邑一)
「落ち込んだら、外へ出て陽を浴びるといい。植物だってそれで元気になるんだから」(85歳・落語家・桂米丸)
(本文より すべてインタビュー時の年齢)
様々な仕事をしている方へのインタビュー集なのですが、どの方にも共通しているのは、常に向上しようとしている気持ちです。
やなせたかし先生がTVと関わるようになったのはNHKの「まんが学校」がきっかけだったんですね。この番組は大好きでいつも見ていました。なぜ出演するに至ったかはよく分からないとおっしゃってますけど、これもまた「何でも引き受ける」の一環だったのでしょうね。
長く生きていると楽しいことばかりじゃありません。辛いことも、悲しいこともいろいろあります。でも、それに負けることなく、むしろ困難があったからこそ今の自分があるとみなさんおっしゃっています。
自分探しをして、かえって自分を見失ってしまう人が多い今、最初は大したことできなかったけど、ずっとやってきたから今の自分がいるんだよって言える人たちの言葉は重いなと感じました。
1306冊目(今年24冊目)☆☆☆☆☆
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