『きんぎょの夢』 向田 邦子
「きんぎょの夢」「母の贈り物」「毛糸の指輪」という3篇が収められています。いずれも、ドラマの脚本から小説へ書き起こされたものです。
向田さんの描く女性はやっぱり怖いなぁと思います(笑)大それた事件を起こすわけじゃないけど、チクチクっと心に突き刺さるような、ゾワゾワするような、女の嫌なところ、特に執着心ですかね。
でも、目をそらすことができないんですよ。一気に読んでしまいました。会話の内容などは昭和だなぁって思うところが多いけど、女の本質って変わらないなぁと思います。心の中に住み着いている怖い部分と優しい部分を上手く出せる人と出せない人、いつの時代にもある心の葛藤を感じます。
向田さんが亡くなったのが51歳、もうちょっと長生きして、老年に達した女性の物語をもっと書いて欲しかったなぁと思うのです。
1312冊目(今年30冊目)☆☆☆☆☆
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