『BLUE GIANT 1』 石塚 真一
初めて聞いたジャズのライブで、大はサックスの魅力に憑りつかれてしまった。それまでのバスケットボールだけが生き甲斐の毎日は変わってしまった。土手へ行ってサックスの練習をする。雨が降ろうと、蚊に刺されようと、練習をする。何故かって?とにかくサックスを自分が思うように吹けるようになりたいから。
楽器を演奏できるようになろうとしたときに、それが学生時代なら部活に入るか、そういう場がなければ誰かに習えばいいじゃないかと考える日本人は本当に多い。でもね、みんなが知っているような有名なミュージシャンって、ほとんどみんな独学なんだよね。親や友達にある程度習うってことはあるけど、それ以外は自力!譜面なんて読めないのが当たり前。
そういうやり方で、大はずっとやってきた。決して上手いプレーヤーじゃないけど、何かを持っていると感じさせる奴なんだよ。それってね、ミュージシャンとして本当に大事なことなんだ。技術的に上手い奴なんていくらでもいる。見た目がカッコいい奴もいくらでもいる。でも、人を惹きつける何かを持っている奴ってのは滅多にいないんだから。
ただガムシャラに練習する。CDから耳コピして真似して吹いてみる。どうしたら大きい音が出せるか自分なりに工夫してみる。それこそがミュージシャン魂だよね。こういう奴に久し振りに出会ったよ。
まだ高校生だから、まだまだどこまでも伸びていける。これからの活躍を期待してるよ!!
1322冊目(今年40冊目)☆☆☆☆☆☆
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