『未来の働き方を考えよう』 ちきりん
大半の人間は特にやりたいことなんてないんですよ
友人からのこの言葉にちきりんさんはドキッとしました。自分のようにやりたいことが見えている人間って滅多にいないんだ。だから、多くの人は波風の無い当たり前の道を歩もうとしてしまっているんだということに気づいたのです。
通勤がつらい、人間関係がつらい、収入が少ない、などと嫌なことはいくらでも思いつくけど、自分にとってなにが大事なことなのか、何のために生きていこうとしているかってことを考えていない人がホントに多いのです。
「自分がやりたいこと」、これを見つけられなくて右往左往している人もたくさんいます。何故なんでしょうね?と考えた時、結局行きつくのは「枠の中でしか生きていない」ということであると思います。
枠から出ていくことを怖がっている限り、やりたいことには出会えないんじゃないかなと思うんです。ちょっと寄り道をしてみる。いつもと違う人と話をしてみる。ほんの小さなきっかけで、思わぬものに出会えるんじゃないかと、わたしは思うんです。
死ぬまでお金に困らない人=寿命の短い人
多くの人が、平均寿命でシミュレーションしてみた数字で、老後のお金が足りるとか足りないとか騒いでますけど、長生きするからこそお金の不安が生まれるんです。長生きするのが素晴らしいことだというのは間違いではないけれど、長生きのリスクってことも考えなければならないのがこれからの時代です。
病気で亡くなる方が多いとはいえ、いつ何が起きるかわかりません。もしかしたら明日死ぬかもしれないんだって考えたら、いつまでも夢を後回しにしている場合じゃありません。何処へ行きたい、何を食べたい、誰に会いたい、何をしたい、思いつくところからでいいからやっちゃわないと!
そう考えると、ただ働くだけって生き方はあり得ないと思えるんじゃないかしら?
1333冊目(今年51冊目)☆☆☆☆
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