『ときどき旅に出るカフェ』 近藤 史恵
第一話 イチゴのスープ
第二話 ロシア風チーズケーキ
第三話 月はどこに消えた?
第四話 幾層にもなった心
第五話 おがくずのスイーツ
第六話 鴛鴦茶(ユンヨンチャ)のように
第七話 ホイップクリームの決意
第八話 食いしん坊のコーヒー
第九話 思い出のバクラヴァ
最終話
小さなカフェで繰り広げられる、珍しいスイーツとちょっとミステリーっぽいストーリーがうまく融和している物語でした。
30代の働く女性の気持ちが上手く表現できているような気がします。子供のころはとにかく勉強していい学校へ入れと言われ、会社でちゃんと働くようになっても、なぜ結婚しないのかと詰め寄られ、両親から褒められてことないなぁというボヤキ。こういうのって、意外と話す相手がいないのよねぇ。
一人だと寂しいでしょと言われるのも、何だか面倒くさいし。会社は嫌いじゃないけど、付き合いはほどほどにしておきたいし。だから、近所のカフェでホッとしたいのよねというのは大人の本音ですね。
これもまた近藤さんらしい作品だなぁって思いました。
1339冊目(今年57冊目)☆☆☆☆☆
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こんにちは。
分かる分かると思うところがたくさんある作品でした。
こんな素敵なカフェがあったら通ってしまうかもしれません。
円の作る世界の料理を食べてみたいです。
投稿: 苗坊 | 2017年12月17日 (日) 08:32
苗坊さん☆こんにちは
近藤さんはちょっと謎を秘めた物語を書くのがお得意ですよね。
ミステリーとおいしいもの、この組合せはいいですね💛
投稿: Roko(苗坊さんへ) | 2017年12月17日 (日) 09:00