『花咲小路二丁目の花乃子さん』 小路幸也
今回は花咲小路二丁目のお花屋さんのお話。花咲小路商店街のお馴染みの皆さんが、あちらこちらに登場してきます。
お花を誰かに贈ろうと思うときって、ほとんどの場合は送る誰かのための愛を込めて贈ります。でも、悪意を込めようとする人が時々います。そんな邪悪な気持ちを、何故か察知してしまう花乃子さん。
お花には不思議な力があって、それを良いほうに使うのも、悪いほうに使うのも、人間なのです。自分のお店の花で、誰かに嫌な思いをさせるのは嫌だから、それを何とか食い止めたいと思うのです。
人生にはいろんなことがあって、それを乗り越えて行くには、やっぱり愛が大切なんだよねって感じる本でした。
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