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『夜想曲集』 カズオ・イシグロ

夜想曲集
Nocturnes

カズオ・イシグロ
Kazuo Ishiguro

早川書房

英国

老歌手(Crooner)
降っても晴れても(Come Rain or Come Shine)
モールバンヒルズ(Malvern Hills)
夜想曲(Nocturne)
チェリスト(Cellists)

 

 昔は有名だったけど、今は皆から忘れられてしまった歌手。無名だけど音楽を演奏することで生活しているミュージシャン。若いころはあんなに音楽を好きだったのに、年と共にその情熱が失せてしまった人。音楽をずっと愛しているけれど、それを理解してもらえない人。

 

 音楽という、魅力あるけれど掴みどころがないものに捕らわれた人たちの物語です。

 

 人というのは皆勝手なものであり、それに振り回されるのが嫌な人もいれば、何とか折り合いを付けていく人もいるのです。人は一人では生きていけないのだけれど、一人で何とかなるさという勘違いも、時には必要なのかな。でも、いつかは共に生きてくれる人を見つけなければならないよねとも思います。

 

 カズオ・イシグロの作品から、いつもそんなことを感じてしまうのです。

 

1354冊目(今年9冊目)☆☆☆☆☆

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