『断片的なものの社会学』 岸政彦
著者は様々な人にインタビューしていきます。町で流しのギターを弾いている人。夜の商売をしている人。両親に捨てられた兄弟。世の中には本当にいろんな人がいて、いろんな生活をしているのです。
岸さんのインタビューは、決して何かを聞こうとはしません。インタビューを受けている人が話したいことを話す。それを、そのまま受け取るという点がとても気持ちいいのです。インタビューというのは、とかく何かを期待して質問してしまう事が多いけれど、ここではそういうことは全くないのです。
人生にどんなに辛いことがあっても、どんなに楽しいことがあっても、それを評価するのは自分自身です。どんなことがあっても、最後に楽しい人生だったねと言えるなら、それは素晴らしいことです。
誰かから評価されることに気を使って疲れてしまうことが多いのは、実に嘆かわしいことです。自分が良ければいいじゃないですか。自分が納得できればいいじゃないですか。そんなことを感じる本でした。
1358冊目(今年13冊目)☆☆☆☆☆
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