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『昨夜のカレー、明日のパン』 木皿泉

昨夜のカレー、明日のパン

木皿泉(きざら いずみ)

河出文庫

一万円選書 の中の一冊

 テツコさんのご主人の一樹さんは7年前に25歳で亡くなってしまいました。でも、テツコさんは家に残り、義父で気象予報士のギフさんと2人と暮らしています。

 一樹さんの幼なじみのタカラさん、一樹さんが高校生の時に亡くなってしまったお母さん、一樹さんの従弟の虎尾さん、ギフさんを山へ連れて行ってくれた小川さん、テツコさんのことを好きなんだけど、何処かずれている岩井さん、いろんな人がいろんな思いを秘めて生きています。

 一方的な愛(?)を迷惑と思う気持ちがテツコさんと一樹さんの共通項だったのかなって思えます。最後の章の一樹さんとテツコさんの出会い、これは衝撃ですね。一樹さんは、こういう素直な人が好きだったんだなぁ。だから、7年たっても愛は消えないんだなって思いました。

 だからこそ、テツコさんにとっては実家よりもここの方が心落ち着く場所なのです。ギフさんとは気も合うしね。血のつながりよりも、心のつながりを大事にしているテツコさんに幸あれ!!

1376冊目(今年31冊目)☆☆☆☆☆

 

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