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『母さんがどんなに僕を嫌いでも』 歌川たいじ

母さんがどんなに僕を嫌いでも

歌川 たいじ

 最近のウタさんの文章を読んでいると、こんな子供時代があったなんて想像もできません。でも、よく考えてみると、誰にも優しいウタさんの根本はここにあるのかなとも思えてくるのです。

 母親から暴力を受け、身体も心も打ちのめされて17歳で家出した彼が、その後出会った人たちによって少しずつ心を開けるようになっていきます。建前で生きている自分ではなく、本当の自分、情けない自分を、そのまま受け止めてくれる人がいるって、本当に幸せなことなんだなって思います。

 自分で自分を許せるかどうかというところが、自分のトラウマとの戦いなのです。「こんな自分なんか、何の役に立つんだ!」という思いを断ち切らせてくれて、「いいところがちゃんとあるんだよ」ということを教えてくれる人、そういう人たちとの出会いがあったからこそ、現在のウタさんがいるのです。

 自分に冷たく当たってきたお母さんのことも、いろいろと調べていくうちに、少しずつ共感できる部分ができてきて、最後はきちんとお見送りできたというのも、ウタさんにとってとても幸せなことだったのだと思います。これで不幸の連鎖を断ち切れたのですよね。

 辛いときに、その理由は自分にあると信じてしまっているあなた。それはただの勘違いです。悪いのはあなたじゃない。人間関係にいろんな悩みを持っている人に、是非とも薦めたい本です。

1387冊目(今年42冊目)☆☆☆☆☆

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