『オフィスハック』 本兌有 杉ライカ
丸の内の大企業。度重なる合併で、事業部ごとに違う会社である過去を引きずっており、それぞれが勝手な営業活動を行い、不正が蔓延していた。このままでは、この会社は大きなダメージを受けると判断し、特殊部隊が作られた。それが「第四IT事業部第七ソリューション課」略して「四七ソ」である。
ここのメンバーは、それぞれが特殊能力を持っており、その能力を結集して、不正を根絶するために日夜活躍をしている。
悪事を暴くだけでなく、主犯と思われる社員を「調整」することが許されている。調整といっても、単に会社から追い出すというようなヤワな方法ではない。3Dプリント銃でバンバン銃撃戦をしてしまう。会社の害となるものは徹底的に排除するのが「調整」なのだ。
おバカなノリでストーリーは展開していくのですが、本当にこういう部隊がいたらいいなぁと思うことが多い昨今。某お役所にこの人たちを派遣してくれないかなぁなんて本気で思ってしまいました。
オノ・ナツメさんが表紙と登場人物紹介を描いています。巻末の登場人物紹介を先に見ておくと、小説がより面白く読めますよ。
この本は 書評サイト 「本が好き!」 より提供して頂きました。どうもありがとうございました。
1388冊目(今年43冊目)☆☆☆☆
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