『95歳まで生きるのは幸せですか?』 瀬戸内寂聴、池上彰

95歳まで生きるのは幸せですか?

瀬戸内寂聴、池上彰

ボケるときは。自分の意志に関係なくボケますからね。それが私はとても不安です。心配があるとしたらそれだけ。どんなに教養があろうが、頭がよかろうが、ボケる人はボケるんですよ。（本文より）

　池上さんと寂聴さんが、互いに質問し、それに答えるというスタイルなのですが、どちらも相手を尊敬しているということが良く分かります。

　世の中には、自分より優れた人がいるのだという意識を持つってホントに大事なことです。最近、他人をリスペクトする気持ちがない人たちが、いろんなところで世間を騒がせていますから、このお2人のように謙虚な気持ちを持って、他者と接するって大事なことだと気づかされます。

　寂聴さん、90歳を超えてからは歩くのも大変になり、楽しみは読書くらいよっておっしゃってますけど、このお歳で読書を好まれるって凄いなと思います。字を読むのも面倒だっておっしゃる方がほとんどのお歳ですからね。知識欲があるって凄いことだなと思います。

　昔、ご自分が書かれた本を読んで、「面白いわよ」っておっしゃるあたりもチャーミングだわぁ(笑)

1402冊目（今年57冊目）☆☆☆☆☆