『あしたも、こはるびより。』 つばた英子、つばたしゅういち
サブタイトルの「83歳と86歳の菜園生活。はる。なつ。あき。ふゆ。」に惹かれて読んでみました。すてきな自給自足生活が記録されています。
表紙の写真は、しゅういちさんが作った薫製の窯。これでベーコンを作ります。都市計画のお仕事をされていた「しゅうたん」は、英子さんが作る畑などを機能的に考えてくれます。季節ごとに畑に植えられる作物の一覧表を作ったり、道具を使いやすいようにメンテナンスしたり、頭をぶつけそうな場所には「Danger あぶないよ」という黄色く塗った札を付けてくれたり。
英子さんは収穫した野菜や果物を無駄なく食べたいから、冷凍したりジャムにしたりして保存していきます。それを子供たちに送ったり、訪れた人にごちそうしたり、でも基本は、しゅうたんにしっかりご飯を食べて欲しいというところにあるのです。
2人は、普段はそれぞれの作業を別々に、淡々としています。でも、常に相手のことを考えてるなぁってところがステキなんです。
こういう老後って理想です。どこまでできるかは分からないけれど、少しでもこのお2人に近づけたらと思います。お金をかけるだけが豊かさじゃないんだよってことを強く感じました。
1401冊目(今年56冊目)☆☆☆☆☆
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