『日本の小さな本屋さん』 和氣正幸
ネット書店に押されて、リアル店舗の本屋さんはどんどん減ってしまいました。残っていくのは大手さんばかりかと危惧していたのですが、書店好きな人はちゃんといるのですね。この本で紹介されている本屋さんは、どれもステキで全部行ってみたい所ばかりです。
古民家や倉庫などを改造した本屋さんが多いのは、買ったり借りたりする物件が安いことが主な理由なのでしょうか。でも、やっぱり古い本は古い建物に似合うんですよね。それが一番の理由なのだと思います。
全ての本屋さんに共通して感じるのは、古本屋さん、新刊本屋さん、というくくりではなく、気に入ったものならどっちでもいいし、本だけじゃなく雑貨などを置いたり、コーヒーやお酒が飲めたり、自分が好きなものをみんな集めてみましたというところです。
本を買う場所というだけでなく、いろんなイベントを開いたり、おしゃべりができたり、ネコと遊べたり、1人でも楽しいし、みんなが集まっても楽しい、そういう場所を提供することが主な使命になっているような気がします。
この本で紹介されている中で一番気になったのは、夜しか営業していない本屋さん「弐拾㏈」です。平日は23:00~27:00に営業しており、元泌尿器科医院だったという古い建物がミステリアス。怪しい感じがとっても魅力的です。
いろんな個性を持った本屋さんが少しずつでも増えるって、とても嬉しいことです。機会があれば、全部のお店を訪ねてみたいと思います。
この本は 書評サイト 「本が好き!」 より提供して頂きました。どうもありがとうございました。
1403冊目(今年61冊目)☆☆☆☆☆☆
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