『モチベーション革命』 尾原和啓
あなたは「上の世代」と違い、
生まれたころから何もかもが揃っていたので、
金や物や地位などのためにがんばることができません。
埋めるべき空白が、そもそもない「乾けない世代」なのです。
しかし、仕事がなくなっていく時代には、
この「乾けない世代」こそが希望になります。(はじめに より)
これまでの世代は、「お金が欲しい」「地位が欲しい」「名誉が欲しい」「家のため」というような理由で働いてきました。物がない時代は、それがモチベーションだったのです。
ところが、物が揃った状態で生まれ、育ってきた世代にとって「何かが欲しい」というモチベーションはないのです。
サイゼリアでワインとピザだって、充分に満足できるじゃないかと考える世代なのです。
だから、何だか分からないけど頑張るというモードはないのです。自分が好きだなぁ、こんなことしてみたいなぁ、と思えることしかしたくないのです。
自分が好きなこと、得意なこと、それなら自分から進んでやっていくことができます。問題なのは、自分のそういう部分とは何か?をつかむことなのです。
自分が得意なことというのは、本人にとっては当たり前すぎて気付かないことが多いもの。他の人と話をしたり、一緒に作業したりすることで初めて発見できることが多いのです。
誰かに、自分が知らない自分を見つけてもらう、そこが自分自身のモチベーションの肝になるんじゃないかな?
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